平和の国の島崎へ 漫画感想 (1)
コミックス
第01巻
第001話~第008話
第001話
DEAR SHIMAZAKI AND JAPANESE SWEETS
30年前,国際テロ組織 LEL 経済解放同盟により,羽田発の国際線ハイジャック事件が発生。当時9歳だった乗客の島崎 真悟は,そのまま拉致されて,洗脳と訓練を受けて工作員にされていた。
現在,日本に戻った島崎は,山本らに監視されつつ,コロニーで集団生活を送っている。絵を描くことか好きな島崎は,緒方から漫画家の川本マッハ先生を紹介されて,アシスタント体験をした。
翌日,川本はひったくり犯に原稿を奪われてしまう。島崎は川本のスマホの位置情報を山本に提供するように求め,ひったくり犯の事務所から原稿を取り返した。
第002話
DEAR SHIMAZAKI AT THE CAFE
とある国に侵攻したLELの大規模作戦に参加した直後,島崎は姿を晦まして日本に帰国していた。
漫画家 川本のアシスタントをしているカオリの実家の喫茶店で島崎は働き始める。喫茶店に客としてきていたヤクザの組長は,島崎の身体能力の高さから事務所襲撃との関係を疑う。
第003話
DEAR SHIMAZAKI EATING COOKIES
喫茶店の常連客の岡ちゃんは,行政からの事業支援が絶たれて,すみれの里の施設運営に苦しんでいた。
岡ちゃんには,50年前にLELから武器供与の援助を受けて学生運動をしていた過去があった。当時,警察のスパイとして仲間を裏切り,組織を崩壊させたのが菅野知事。岡ちゃんのクッキーを食べた島崎は,火薬とガンオイルの微かな味を感じる。
第004話
DEAR SHIMAZAKI AND THE OLD AMULET
市民まつりで模擬店を出すカオリを手伝っていた島崎は,岡ちゃんが銃を持っていることに気付く。岡ちゃんは御守りとして長年持っていた銃で,トークショーにきた菅野知事を撃つ計画だったが,島崎が間一髪で岡ちゃんから弾倉を奪って事態を納めた。
第005話
DEAR SHIMAZAKI AND THE LIMITED FIGURINES
コロニー仲間の緒方は,TVで限定フィギュアを見た途端に欲しくなり,島崎を誘って買いに行く。イジメを受けてフィギュアの万引きを強要されていた男子学生が,フィギュアを寄こすよう緒方をカッターナイフで脅すが,逆にそのナイフをイジメてる奴らに向けろと学生を諭す。「戦え。ブームを終わらせろ。」
そんな緒方もすぐにフィギュアへの興味がなくなる。戦場で心に負った傷は癒えていない。
第006話
DEAR SHIMAZAKI AND JAPANESE SWEETS
10年前,アフガンで一緒の部隊だったマサオがLELを脱出して他のコロニーで暮らしていると聞き,島崎は会いに行く。しかし,すでにLELの追手によってコロニーは襲撃され全員暗殺されていた。島崎は非常脱出口を見つけてすぐさまコロニーから離脱した。
第007話
DEAR SHIMAZAKI AND A WORKING FATHER
マサオのいたコロニーの監視を続けていたLELの暗殺部隊は島崎を襲撃する。定着型の暗殺者 地雷が襲い掛かるが,島崎はペンとコンビニ袋で撃退し,喫茶店のバイトに戻った。しかし死んだと思われた地雷は島崎が去った後で起き上がる。
第008話
DEAR SHIMAZAKI AND HIS PORTFOLIO
島崎は川本と一緒に港へ漫画の取材に行った。昼食で寄った食堂でLELのPR動画がSNSで大きな反響というニュースをテレビで見て,島崎は言った。「暴力は人間の心の中にはふみこめない。」
島崎は書き溜めたスケッチブックを川本に見てもらう。この作品集にタイトルをつけるならと聞かれ,平和の国と答えた。
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